なぜ丹田呼吸法で潜在意識が変わるのか?

丹田を意識した呼吸法を通じて潜在意識にアプローチ出来る、ということを聞いたことはありませんか?言葉を変えれば、要するに脳波がリラックス時のアルファ波、またはもっと深いシータ波に促す様な深い呼吸法=丹田と言った方が解りやすいでしょうか?
こちらの記事で丹田とトラウマの関係性について、どの様にして不安や恐れを人は感じるのか、その解剖学的な仕組みについてお伝え致しました。
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丹田呼吸法と潜在意識 その1:記憶が感情を生み出している
そして、不安や恐れに飲まれている状態に対して、なぜ丹田を練るとその状態から脱し、本来のパワーを取り戻すことが出来るのか?
今回は実践的な丹田の使い方について、まずはその概要についてお伝えしたいと思います。
恐れや不安は、過去の記憶から再現される本能的な反応である、と前回お伝え致しました。脳の海馬に収束された過去の記憶を基に、本能を司る視床下部がそれが快適か不快かを、生理的に反応します。
そして不快であると反応すると、ストレスが分泌されます。 視床下部は自律神経系の最高司令官であるため、その時の反応が即座に循環器系、呼吸器系、消化器系など、各内臓に指令が伝達され、交感神経優位状態、浅い呼吸、危機を回避するための緊急状態に陥ります。 いわゆる、大なり小なり、パニックを起こす訳です。 本能は先程までご説明させて頂いた、過去の記憶による自動反応、自律神経系の影響によるものです。
丹田呼吸法と潜在意識 その2:記憶からの感情の影響を最小限に抑える
自分の意志ではなく、体が勝手にそう反応してしまいますので、このプロセスに対しては為す術もありません。
要するに、本当は受け入れるしかないのです。
丹田を練る実践的な方法とは、正しくこのことを意味しています。
丹田の実践的な使い方は、パニックを起こしている現状を、まずは認める、受け入れるということなんですね。
ジタバタせず、肝を据えて、ドシッと構える。 自分にはそういう恐れや不安があるのだ、という、自分の内側に存在する心の弱さを、まずは認めること。そのパニックを如何に鎮静化させ、現状を認める、受け入れるためにも、丹田の強さが必要なんですね。
つまり、丹田の本来の目的とは、不安や恐れにパニックなっている心の弱さを認め、現状を受け入れる、認めるために使われるエネルギーなのです。これが、実践的な丹田の使い方であり、本質そのものとなります。
そして、パニックによって緊張している肉体の力みを緩め、全身を自力でリラックスさせます。交感神経優位状態から、リラックスを促す副交感神経優位状態にシフトし、横隔膜の呼吸を、強制呼吸から腹式呼吸の状態に戻します。
実は、どれだけ腹式呼吸で生活出来るかどうかが、どの様な緊張、恐れを強いる場面に関係なくリラックスを自らの意志によって生み出すために必要なことなんですね。
それについては、また順を追ってご説明致します。 それでは、如何にしてパニック状態からリラックス状態に戻し、冷静な思考力と適切な行動力を取り戻し、その状況に適した振る舞いが出来る様になるのでしょうか?丹田呼吸によって脳内の幸せなホルモン、セロトニンを量産させるコツについて詳しく知りたい方は、どうぞこちらをご覧下さい。
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丹田呼吸 セロトニン神経活性 2時間
「丹田って具体的にどんな感じかよく分からない・・。」
「てっとり早く、丹田を鍛えて元気になりたいけど難しそう・・。」
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「結局、丹田を鍛えるってどういうやり方がいいのか、よく分からない・・。」
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など、丹田に対して何かしら興味・関心はあるけど、目に見えないだったり感覚的すぎて、自分にとってはよく分からない・・。
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ディスカッション
コメント一覧
大変為になりました。
よく!
鼻から吸い口から出す。
ヘソの下を意識しながら!
そして、明るい光に包まれた自分を思い浮かべる。
明るい気分にリラックス状態?
体と心を ニュートラルにする。
事を求められ 実践しています。私
Kimiko様
はじめまして、平野です。コメントありがとうございます。
確かによく丹田呼吸と言えば、「鼻呼吸」「ヘソ下に意識」ですよね。
そしてヨガなどの中にイメージングとして光を意識することも良く言われていますよね。
丹田がある程度活性化されると、それだけ体の重心で全身を支えやすくなり、
その分だけ肩や首で頭などを支える力が弱まり、上半身がゆるむことで脳への血流も改善されます。
恐れなどで頭が真っ白になったりパニックを起こしている時ほど、過度な緊張等で肩首が以上に硬直してしまいがちです。
ぜひぜひ、丹田呼吸を通じて過度な緊張状態を少しでもリラックスに促し、そして脳への程良い血流改善によって心身のリラックスに繋げて頂ければと思います。
そういった経験の積み重ねによってプラス体験が脳にインプットされ、潜在意識のレベルでも変化が起こせる様にもなっていきます。
「継続は力なり」ですので、こうした本質的なプロセスを諦めずに繰り返し行って頂けると、きっと何かが変わってくるはずです。
わざわざコメントありがとうございました。